筆者がダバオの語学学校で勤務している時に以下のようなメールが学校によく届きました。
「フィリピンに行くには、どの航空会社を使った方がいいですか?」
「マニラの乗り継ぎが不安なのですが、どうやって乗り継げばいいですか?」
「マニラにはターミナルが1〜4とありますが、どうやって移動したらいいですか?」
こういった内容のEメールを1週間に1件ほど受け取っていたので、おそらくたくさんの方が不安になっている、気になっていると思います。
ちなみに筆者のフィリピン、ダバオ空港利用歴は以下の通り
フィリピン&ダバオ空港の利用回数は30回以上
ダバオ空港にて新しい生徒さんのお迎え回数50回以上
日本からフィリピン行き帰りの就航会社一覧
FSCの航空会社
FSCとは…「Full Service Carrier」と呼ばれる航空会社で、席の広さ、食事などのサービスに重点を置いているために料金が高い航空会社です。
空の旅を快適に楽しみたい方にはオススメの航空会社です。
日本からフィリピンへ行く際には以下のFSCを利用することができます。
JAL(Japan Airlines)日本航空 | 往復6万円〜 |
ANA(All Nippon Airways)全日空 | 往復6万円〜 |
PAL(Philippine Airlines)フィリピン航空 | 往復6万円〜 |
DELTA(Delta Airlines)デルタ航空 | 往復6万円〜 |
CPA(Cathay Pacific Airlines)キャセイパシフィック航空 | 往復5万円〜 |
LCCの航空会社
LCCとは…「Low Cost Carrier」と呼ばれる航空会社で、出来るだけ安く航空機を利用してもらうため、食事や飲み物は希望者のみなどといった効率的な運用によって安く航空券を提供している航空会社です。
日本からフィリピンに行く際には以下のLCCを利用することができます。
Cebu Pacific Air(セブ パシフィック航空) | 往復2万円〜 |
Jetstar(ジェットスター) | 往復3万円〜 |
AirAsia(エアアジア) | 往復2万円〜 |
FSCとLCCはどちらを利用すべきか?
海外渡航に慣れている方はLCCを利用することをオススメしますが、あまり海外渡航に慣れていない方にはFSCをオススメします。
万が一に飛行機が欠航、自分の荷物が無くなってしまったなどハプニングが起こった際には親切に対処してくれるのがFSCです。
遅延によって待機時間が長い場合にはお菓子や食事を提供してくれたり、欠航になってしまった場合には次の飛行機までホテルの予約を行ってくれたりと手厚いサービスを受けることができます。
一方でLCCの場合はそういったサービスがなかったり、購入時にお金を追加することによって選択できたりするので、「どうせ欠航なんてしない」「荷物がなくなることなんて絶対にない」なんて考えて、仮にそういったことが起こってしまった場合はもう最悪です。
自力で次の航空券を予約したり、宿泊施設を予約したりする必要が出てきます。
こういったことを考えると、お金のある場合や海外渡航に不安のある場合は少し高いかもしれませんがFSCを選択することをオススメします。
当日の動き【日本→マニラ→ダバオ】
①空港へ向かう(必需品、集合時間チェック)
⬇︎必需品⬇︎
パスポート |
航空券またはEチケット |
お金 |
これだけは必ず忘れないように持っていきましょう。その他の荷物は最悪無くても現地で購入することができます。
⬇︎集合時間⬇︎
国内線利用 | 出発の1時間〜1時間半前 |
国際線利用 | 出発の2時間〜2時間半前 |
一般的には表にある通りと言われていますが、フィリピン出発時は余裕を持って2時間半〜3時間前には空港に到着するようにしましょう。
特に夏休み、冬休み、お正月の時期は海外渡航者がとても多いためにチェックインや荷物検査に時間がかかります。
あまりギリギリに行っても自分が不安になってしまうだけなので、だったら時間に余裕を持って行くことをオススメします。
筆者の恥ずかしい経験談
フィリピン渡航時に寝坊してしまい、空港には飛行機出発の1時間前に到着しました。本当に焦っていた僕は色々な人に声をかけて、荷物検査を優先してもらったり、パイロットが通る入口を使わせてもらったりして何とか出発に間に合いました。
僕一人のためにたくさんの乗客が既に航空機内で待機していたのでかなり恥を掻きました。
最悪1時間前でも何とかなりますが、たくさんのお客さんが既に飛行機内で待機している中で一人だけ遅れて入っていくのはとても恥ずかしいので、出来るだけ時間に余裕を持った行動をしてください。
②カウンターにてチェックイン
自分の購入した航空会社のチェックインカウンターに行きましょう!
写真のように、カウンター上のモニターに航空会社名が表示されているので確認して自分の航空会社を探しましょう!
注意!
日本からダバオの直行便がないため、ダバオにいく際には必ず日本→マニラまたは日本→セブ島経由で一度飛行機を乗り換える必要があります。
その際に同じ航空会社を利用するのか、それとも違う航空会社を利用するのかを自分で確認しておきましょう。
【例】
日本→セブはフィリピンエアを利用
セブ→ダバオはジェットスターを利用
【実物例】
乗継便の航空会社が同じ場合
所持しているEチケットとパスポートを店員さんに渡すと、航空券2枚(日本→マニラorセブ、セブorマニラ→ダバオ)を発行してもらえます。その際に預け荷物(スーツケース)をベルトコンベアーで流して飛行機の中に積み込みます。
乗継便の航空会社が違う場合
所持しているEチケットとパスポートを店員さんい渡すと、航空券1枚(日本→マニラorセブ)を発行してもらえます。その際に預け荷物をベルトコンベアーで流して航空機の中に積みます。
⬇︎超重要⬇︎
※この際に「荷物はどこで受け取るのか」を確認してください
直接ダバオで受け取りの場合は問題ありませんが、一度乗継時に受け取る場合もあるので注意しましょう!
③出発ゲートにレッツゴー!
航空券の発行と荷物を預け終わったら、出発ゲートに向かいましょう。
空港内の看板に「出発」という場所があるので、そこへ向かえば後は流れに沿って進むだけです。周りに人がたくさんいるはずなので真似しながらやれば、難無く辿り着くことができます。
何か不安なことがあれば店員さんに聞きましょう!
④フライト中にやるべきこと(入国カード、税関申告書の記入)
⬇︎持っておくと便利な物⬇︎
ボールペン(無かったら隣の人に借りましょう) |
飛行機がお空の上にいる時にやるべきことは一つだけです!
それは入国カードと税金申告書の記入です。
⬇︎入国カード記入例(クリックで拡大)⬇︎
①名字 | ⑦どこ国の住民か(日本に住んでいれば”JAPAN”) |
②名前 | ⑧仕事(先生であれば”teacher”、自営業であれば”self-employed”) |
③ミドルネーム(日本人は基本未記入) | ⑨乗っている飛行機の番号(航空チケットに記載されている) |
④日本の番号またはメールアドレス | ⑩入国目的(観光、語学留学は”Pleasure/vacation”にチェック) |
⑤パスポートの番号(写真のページ記載されている) | ⑪自分のサイン(漢字でオッケー!) |
⑥出発した国(日本からであれば”JAPAN”) |
⬇︎税関申告書記入例(クリックで拡大)⬇︎
①名前 名字(名前を先に書くことに注意) | ⑨日本の住所 |
②性別(男性”MALE”、女性”FEMALE”) | ⑩フライト番号(航空券確認”PR…”など) |
③誕生日(月/日/年) | ⑪出発した空港名(NARITA,NAGOYAなど) |
④市民権(日本人であれば”Japanese”) | ⑫到着日付(当日の日付でオッケー) |
⑤仕事(入国カード同様) | ⑬入国目的(旅行、語学留学は”tourism”でオッケー) |
⑥パスポート番号(写真のページ記載されている) | ⑭動物を所持しているか?1万ペソ以上持っているか?などの所持品チェック(基本”NO”でオッケー) |
⑦パスポートの作成日時(写真のページ記載されている) | ⑮自分のサイン(漢字でオッケー!) |
⑧フィリピンの滞在先住所(ホテル名など) |
記載し終わったら後は自由です。
スクリーンが付いている飛行機であれば映画を楽しんだり、外を眺めたり、睡眠したり、リラックスして楽しみましょう!
⑤フィリピンに到着!入国審査を通ろう!
飛行機を降りてからは一番最初に入国審査を通る必要があります、これは同じ飛行機に乗っていた他の乗客の流れに着いて行けば通過することができます。
注意ポイント!
我々日本人はフィリピンでは外国人となるので、日本人(外国人)とフィリピン人の通る入国審査場所が違います。
”Foreigner”と書いてあるところに向かってください。
日本人っぽい人の後ろに着いていけば間違いありません!
⑥荷物の受け取り!
入国審査を通過すると、ベルトコンベアーがある荷物回収場所に出て行きます。
航空チケットを2枚持っている人、日本で”荷物の受け取りはダバオ”と言われた人は、ここで荷物を受け取る必要がありません!!
超注意ポイント!
日本出発時に”荷物はどこで受け取るのか”と確認したと思いますが、
”マニラかセブで一回受け取って”と言われた場合は、ダバオに行く前に一度荷物をここで回収してください。
ここで苦戦する方が多数!僕も最初はかなり焦りました!
もし聞き忘れてしまった場合
航空チケットの裏側を確認してください。
荷物の番号が書いてある四角い紙が貼ってあり、そこに受け取り場所が書いてある場合があります。焦る前に一度確認してみましょう!!
⑦の前に重要確認ポイント!
⬇︎チケットを1枚しかもらっていない人は要チェック!⬇︎
荷物を一度回収した方は再度チェックインする必要があるのでチェックインカウンターへ行く必要がありますが、
2つの異なる航空会社を利用する場合はターミナル移動する必要が出てきます。
自分のEチケットを確認して、到着したターミナルとダバオへ出発するターミナルの番号が同じかどうか確認してください!
厄介なことにフィリピンにはターミナル1〜4と四つに分かれています。
ターミナル移動は、シャトルバス(無料)または空港タクシー(少し値段は高い)を利用してください。
※シャトルバスは早朝や夜遅くは運行していないために、20分程度待ってみて来なかった場合はタクシーを利用してください。
※安い航空チケットの場合は、ターミナル移動をしなければならない場合がある
⑦ダバオへ行くための乗り継ぎ!
自分が正しいターミナルにいると分かれば、後は出発ゲートに行くのみです!
“Departure”と書いてある方向へ進んで行き、航空チケットに書かれているゲート番号のところで待機してください。
注意ポイント!
フィリピンの空港では本当に頻繁にゲート変更があります。
自分の知らないうちにゲートが変更されていて、知らないうちに飛行機が出発してしまうなんてことにならないように、
電光掲示板にて以下のことを随時チェックしてください。
・自分のフライト番号
・ゲートの番号
・搭乗時間
⑧短い空の旅を楽しむ!
マニラ→ダバオ | 約1時間20分 |
セブ→ダバオ | 約50分 |
すごく短い空の旅ですが、この飛行中にやることは特にないのでゆっくり休んでください。
⑨ダバオ到着!さぁどうしよう?
ダバオ到着後は、荷物の受け取りに行きましょう!
・荷物はどこで受け取る?
・トイレはどこ?出口はどこ?
安心してください、ダバオ空港は小さいので絶対に迷うことはありません(一本の道しかない)。
荷物を受け取ったら出口へ行きましょう!
タクシー乗り場はどこ?
タクシー乗り場はちょー簡単!
①ダバオ空港の出口を出る
②300mほど直進
③10段くらいの階段を上がると目の前にタクシー乗場
ちなみに語学学校で送迎サービスを頼んでいる人は、階段を上がったところでスタッフさんが待機しています!
⬇︎こんな感じ⬇︎
まとめ
海外渡航にあまり自信のない方は、2つ違う航空会社を利用するのは止めましょう!
30回以上フィリピン空港を利用している僕でもターミナル移動や荷物の心配は今でもします。
確かに安い場合や時間の都合が良い場合もありますが、荷物を一度受け取る必要があったり、ターミナル移動をする必要があります。
空港タクシーは安全ですが、利用すると高いので結局は少し高いチケットを購入した方が安くなったり、移動の手間を省けたりします。
できるだけ安全に安心にフィリピン渡航を楽しむためには、無難なチケットを購入する方が一番ということは覚えておいてください!
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