「フィリピンの治安ってどうなの?」
「特にどこの都市の治安が良くて、どこが悪いの?」
こう聞かれたら僕は「フィリピンのダバオだったら日本と同じくらいの治安だよ」と自信を持って言うことができます。
筆者のフィリピン滞在歴は以下の通り。
ダバオ(語学留学8ヶ月、学校勤務6ヶ月、旅行で2回)
セブ(1ヶ月)
マニラ(2〜3日旅行×4回)
カガヤンデオロ旅行(2日間×1回)
ボラカイ島旅行(3日間×1回)
パラワン島旅行(2日間1回)
2017年に僕は仕事を辞めてフィリピン留学に行く決意をしました。
当初僕は「フィリピン=危ない国」と言う印象を持っていたので、1ヶ月のみの留学予定でしたが最終的には8ヶ月まで延長しました。
その後はオーストラリアへ1年行き、ダバオの母校に戻り6ヶ月間勤務することとなりました。
留学エージェントさんからは「治安を気にするんだったら、ダバオが圧倒的だよ」と提案され、その一言で僕はダバオに行くことを決断し、まさか1年5ヶ月もダバオに滞在するとは夢にも思っていませんでした。
こういったこともあり、自信を持ってダバオについて紹介することができます。
そもそもダバオってどこ?
ダバオはミンダナオ島と呼ばれるフィリピン諸島の南端の島にある都市です。
マニラやセブに次ぎ第三位の都市と言われていますが、実際はあまり知られていません。
日本で例えると名古屋みたいな立ち位置です。
外国人に日本のどこを知っているかと質問すると「東京、大阪、横浜、北海道」は出てきますが、第三の都市と言われているにも関わらず名古屋と聞くことはほとんどありません。
ちなみに現フィリピン大統領ドテルテさんの出身地でもあります。
ダバオの治安って大丈夫?
僕は自信を持ってダバオの治安は安全だと言えます!
とはいえ僕の意見なんて参考にならないと思うので、信憑性のある資料を発見しました。
こちらの表は2019年(1月〜6月)東南アジアで最も安全な都市ランキングです。
このポイントは殺人、窃盗、強盗、宗教紛争、麻薬など色々な要素から決められる物で、確認して頂くとわかりますようにダバオ(DAVAO)は2位にランクインしています。
フィリピンの都市では4位にマニラのマカティ、8位にイロイロ島、10位にセブ島もランクインしていますが、数値を確認すると1位〜3位は圧倒的なことがわかります。
⬇︎大阪の数値ともかなり近い⬇︎
大阪を危険だと感じる方も中にはいるかもしれませんが、少なくとも日本と同じくらいの治安だと言うことがわかります。
僕の経験から治安がいいな〜と感じたこと
・1年半の間にタクシーを百数十回利用したが一度もボッタクリにあったことがない
・タクシーにIphoneを忘れたが戻ってきた
・語学学校で何百人という生徒さんと知り合ってきたが一度も犯罪被害に関する情報は聞いたことがない
・どのお店も入店時には必ず荷物検査がある
ダバオの治安維持方法
タクシーを完璧に管理
「タクシーのボッタクリの有無=国の治安」だと僕は考えています。
個人的な意見としてはフィリピン国全体の治安はかなり悪いと思っています。マニラやセブ島でタクシーを使用すると80%越えの確率でボッタクリ被害に合いますし。
僕の経験として1度のセブ島旅行で3度タクシーを使用した時には3回とも多額請求されました。
多額と言っても私たち日本人にとっての500円は大した被害ではありませんが、ボッタクリに合ったら少なからずムカつきます。
ダバオでは100回以上タクシーを利用してきましたがボッタクリ被害に出くわしたことは一度もありません。
語学学校で勤務していた時は生徒さんとタクシーについて話す機会がたくさんありましたが「タクシーが他の場所と違ってちゃんとしてる」といった意見をたくさん聞きました。
喫煙の制限
ダバオ市内では既に喫煙可能場所がほとんどありません。
治安を維持するためとは言え、流石に制限しすぎなのではと思うくらい厳しいです。
外で吸っているところを警察に見つかると速攻で注意を受けます。
1〜2度目は罰金、3度目の注意を受けると講習に参加する必要があり、4度目以降は逮捕されると聞いたこともあります。
喫煙者の方には家の敷地内くらいしか喫煙することができないので少し辛いかもしれません。
飲酒の制限
喫煙に続き、基本的に外での飲酒は禁止です。許可されているのはビーチ、レストランと言った敷地内のみです。
公園やコンビニ周りで飲酒をしていると罰金対象となります。
スーパーやコンビニでお酒を購入した際には宿泊施設まで持ち帰って飲酒しましょう。
警備体制の強化
ご存知の方もいるかもしれませんが、2016年9月2日にはダバオ市内で14名死亡、71名負傷のテロがありました。
この事件以降、フィリピンのダバオでは警戒態勢の強化が行われました。
銀行、スーパーマーケット、マクドナルド、レストランなどに入る際には必ず手荷物検査、体に危険物を付けていないかの検査を受ける必要があります。
毎回入店する度に検査を受ける必要があるので少し面倒に感じるかもしれませんが、治安を維持するためだと思いましょう。
ダバオの魅力5選
ハワイよりも綺麗な海
ダバオ市内から見えるところにサマール島とタリクド島と呼ばれる島々があります。
サマール島とタリクド島には数々のビーチがあり、綺麗なところはハワイの海よりも綺麗です。
近いところではダバオ市内からボートで10〜15分で行くことができ、遠いところでは2〜3時間ほどボートに乗る必要があります。遠ければ遠いほど海が澄んでいて綺麗です。
グアムやハワイのビーチと比べてアクティビティーや屋台などはありませんが、ゴミや環境汚染がなく海の水が綺麗に保たれています。
物価の安さ
東南アジアの中でも物価が安い方だと言われているフィリピンですが、ダバオはフィリピンの中でも更に物価の安い都市として知られています。
正直私たち日本人にとってフィリピン内の物価差は微々たるものですが、いざフィリピンに留学に行くとなれば10円や20円でも積み重ねていけば夕飯を一食食べることができます。
費用を抑えながら生活しようと考えている方には魅力的なポイントですね。
フルーツが豊富
日本に比べればフィリピン全体的のフルーツ数は圧倒的に豊富ですが、ダバオは特に豊富だと言われています。
そして物価が安いためにフルーツもかなり安値で購入することができます。
マニラとセブ島に売られている特定のフルーツはダバオから送られてきた物だと聞いたこともあります。
ちなみにマンゴーは1kg60ペソ〜80ペソ(120〜160円)で購入することができます。
フィリピンのフルーツ全33種類!驚きの食べ方と伝説の果物とは
田舎過ぎず都会過ぎない
フィリピンの田舎に行くとセブンイレブンがなかったり、スーパーマーケットに行くために何十分もかける必要があります。
逆に都会過ぎても街の道路は渋滞が凄かったり、人だかりが凄まじかったりします。
セブ島にあるマクタン空港からセブ市内に行くためには通常30分ほどで行くことができるのですが、朝や夜の通勤ラッシュ時間では1時間〜2時間かかるのも当たり前です。
ひどい渋滞がないのもダバオの特徴です。場所によっては少し混む場所もありますが何時間もかかるようなところはありません。
あまり世界的には知られていない街なので、外国人や観光客もほとんどおらず住むには快適です。
人々の暖かさ
これに関してはあくまで僕の個人的な意見ですが、ダバオに住んでいる人々は暖かみのある心を持っていると感じます。
マニラやセブ島に行くとボッタクリにあったりするために、どうしても「外国人=お金を持っている人」だと思われているのかなと感じてしまいます。
もちろんダバオにもそういった人がいるのかもしれませんが、僕は今までに会ったことや感じたことがなく、日本人や外国人にとっても差別がなく住みやすいところです。
ダバオに住んでいる日本人の意見
現在ダバオで5ヶ月間英語勉強しているタカ君
と
ダバオに出会ったのは15年前で住み始めてからは5年目になるイサムさん
に以下の質問を聞いてみました。
・なぜダバオを選んだのか?
・ダバオの治安って実際生活していてどう思う?
・正直ダバオって日本人にオススメできる?
・ダバオでオススメ、行きつけのレストランは?
タカ君の意見
⬆︎クリックで拡大⬆︎
タカ君のダバオを選んだ理由は参考になりませんが(笑)、
・中国に1年間留学していて、中国との比較にはなるけどダバオの治安は圧倒的に良い
・日本に比べて不便なところもあるが、日本にはない面白みや人間の暖かみがある
といった意見を貰いました。
※Unit206については記事の最後に紹介しています
イサムさんの意見
⬆︎クリックで拡大⬆︎
ダバオの中でも在住歴はベテランクラスのイサムさんの意見は今後ダバオに在住しようと考えている方には参考になると思います。
・子供達の振舞いや笑顔が昔の日本のよう
フィリピンは40〜50年前の日本と例えられることもあり、50年代以降の方には懐かしい気持ちを蘇らせるような雰囲気があります。
・1年中暖かい、台風がない、ゴルフが安い
1年中暖かく、気候が安定しており、ゴルフが安いということでゴルフ好きの方にはこれ以上にない場所だと言えます。
・住むには最適
ダバオにはこれといった観光地がない上に観光客向けのサービスや設備等ないのが現状ですが、住むには最適な場所です。
フィリピン・ダバオの魅力まとめ
2019年、ダバオの治安は東南アジアで第二位とデータが出ているくらい治安が良いと言えます。
こういったデータや他人の意見を聞いても、あまり信じることができないかもしれませんが、実際にダバオに行った方に「ダバオ生活はどうでしたか?」と聞くと100%の確率でみなさん「安全で良かった」と返答されます。
そしてそんな東南アジアで二番目に治安の良い都市ダバオの魅力は、”海の綺麗さ”と”人間味溢れる人々の性格”だと言えます。
ダバオの隣にあるサマール島では日々仕事や勉強で疲れた身体を癒してくれる最高なビーチがたくさんあり、街に一歩出れば道に迷っている日本人を気兼ねなく助けてくれる心温かい人々が住んでいます。
一度ダバオに訪れたら、また行きたいと思う場所に間違いありません。
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