親日国の一つとして知られているフィリピンでは、80%のフィリピン人が親日だと言われています。
そんなフィリピンは日本のどの部分に好意を持っているのかご存知ですか?
第二次世界大戦中には日本人がフィリピン人に対して残虐な行為を繰り返したのに対して、なぜ今ではフィリピン人は日本や日本人に好意を持っているのでしょうか?
「昔は昔、今は今」と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、他にも沢山の理由があり現在では日本に好意を持ってくれています。
今回は、「酷い事を散々してきたのに、なぜフィリピン人は親日なのか?」という質問をフィリピンの語学学校の先生達に聞き、以下の回答を得ることが出来たので、まとめてみました!
・日本はフィリピン最大援助国の一つ
・日本最大の外国人労働者
・最大貿易国の一つ
・質の高い製品やサービス
・日本文化
・日本食
「日本兵は何をしたの?」フィリピン人に聞いてみた
・1940年代に約3年間、日本兵によるフィリピン領の占領(死者数千人)
・日本兵による強姦
・「剣をテストする」と言い、民間人をランダムに虐殺
フィリピンの歴史の授業では上記3つの内容を習ったことがあると語学学校のフィリピン人先生達は話してくれました。
今では第二次世界大戦に直面した方はほとんど亡くなられているために、今の世代のフィリピン人はあまり気にすることなく、逆に現在では日本政府はフィリピン政府にとても良くしてくれていると語っていました。
フィリピン人が語る「親日国な理由」とは?
最大援助国の一つ
日本は1974年から国際協力機構JICA(ジャイカ)を通して、フィリピンへの支援を拡大しています。フィリピンのインフラ(高速道路、空港、鉄道、港、道路など)を改善するのに役立っています。
JICAだけではなく、日本の大手自動車メーカーであるトヨタ自動車によって設立された”トヨタ財団”は奨学金の助成や多数の技術プロジェクトなどの授与にも貢献しているそうです。
日本最大の外国人労働者
日本に住んでいる皆さんの周りでも最近では外国人労働者が増えていると思いませんか?今では主要都市のコンビニやレストランへ行けば、必ず外国人労働者を見受けます。
そんな外国人労働者の中でもフィリピン人の人口は第3位となっています(2018/11/13 日本経済新聞参考)。そして最近では更に増加しており、フィリピン人は日本をお金を稼ぐために最適な国の一つと考えています。
賃金の低いフィリピンで仕事をするよりも最低賃金の高い日本で仕事をした方が、同じ時間や労働力に対する価値は高くなるからです。
最大貿易国の一つ
日本はフィリピンの最大貿易国の一つであり、米国に次ぎ2番目に高い率なのだとか。
フィリピンから日本への輸出項目:電子・電気機器(半導体が大半)、オフィス事務機器部品など
日本からフィリピンへの輸入項目:原料(化学製品等の半加工品)、通信機器、燃料など
質の高い製品、サービス
フィリピン人にとって”日本の製品=他の国よりも遥かに質の高い物”というイメージがあるそうです。
フィリピンで使用されるほとんどの車は「トヨタ、日産、三菱、ホンダ、スズキ」であり、バイクに関しては、”ホンダのバイク=世界で一番高品質”と考えているくらい、日本の製品は質が高いものとして知られています。
家電製品に関しては「キャノン、パナソニック、セイコー、ソニー」といったブランドを好んで使用しています。
日本文化(アニメやゲーム)
日本のアニメやゲームが世界中で大人気となっている事をご存知だと思いますが、フィリピンでも絶大な人気があります。
日本のアニメがとても普及しているフィリピンでは、アニメの影響で日本語勉強を始める若者も急増しています。”オタク”という言葉も流行語となっているくらいです。
【フィリピンで人気のアニメ6選+α】あの意外なアニメも大人気?
そしてあまり知られていないかもしれませんが、フィリピンでは最近「ゲームセンター」なんかも普及しています。「ゲームセンター」の中にあるゲーム機はほとんどが日本産の物だったりします。
日本のアーケードコーナーで見かける事のできる”湾岸ミッドナイト”、”イニシャルD”、”マリオカート”などのレーシングゲームを楽しむことも可能です。
日本食
最近では、”寿司、刺身、天ぷら、たこ焼き、お好み焼き、ラーメン”といった日本食を食べる事のできる日本食レストランをフィリピン全土で見かけます。
フィリピン料理と日本料理は味付けに使用する調味料が似ていることから、”日本食”は多くのフィリピン人から愛されています。
まとめ
フィリピン人に「親日国な理由」を聞いてみたところ、単に日本人が好きという理由ではありませんでした。フィリピン人は日本を個人として見ているのではなく、日本の文化や習慣など、国というグループを見て、好んでいることが分かりました。
第二次世界大戦時に何が起こったのかを知っているにも関わらず、現在の日本の技術や文化に好意を持ってくれていることが分かりました。
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