フィリピンに書類や物品を送る際には無くてはならないサービスの「EMS」ですが、どれくらい信用ができるのでしょうか?
筆者は実際に何度も利用していますが一度も予定通りに届いたことがありません。
今回は、EMSでフィリピン郵送する際に「どれくらいの日数で到着するのか?」「料金はいくらなのか?」「発生しがちな問題は何なのか?」について詳しく紹介していきます。
そもそもEMSって何?
EMSの概要
国際スピード郵便(Express Mail Service)を略してEMSと言います。
EMSは1975年から日本郵便が行なっているサービスで、最も迅速な郵便サービスとして知られており、フィリピンはもちろん世界125ヶ国に書類や物品を迅速に送るために無くてはならないサービスです。
EMSの特徴
速達と同等以上の速さ…EMSによる郵送は最優先で行われるために、世界125ヶ国のほとんどの地域に2〜10日で届く(例外あり)
トラッキングサービス…郵便物に追跡番号が付与され、専用サイトに追跡番号を入力することによって郵便物が現在はどこにあるのか、どの工程にあるのかを追跡することができる
損害賠償制度…小さな書類から大きな荷物(最大30kg)までを郵送することができ、EMS料金の中に2万円までの保険料が含まれていて、紛失した場合や損傷した場合には補償金が支払われる(追加金を払うことにより最大200万円までの保証)
EMSの利用方法
手紙や書類の郵送…郵便局に直接持って行く
物品の郵送…段ボール箱に詰めて郵便局に持って行く
手紙、書類、段ボール箱を郵便局に持って行き、窓口で大きさや重さを測定してもらいます。郵送物にあった料金が提示され、支払うことによって”EMSラベル伝票、送り状、税関申告書”を貰うことができます。
それらを全て記入して、再度窓口に行き、手続き完了です。
⬇︎書類郵送の場合はコレ⬇︎
基本的にEMSは何日で着く?料金はいくら?
どれくらいの日数がかかるの?
明確な日数は記載されていませんが、ほとんどの国や地域に2日〜10日で届くと言われています。フィリピンのマニラなら2〜3日で届きます。
郵送する物の種類、重さ、送り先が明確であれば日本郵便のWebページから検索することにより必要日数を調べることができます。
利用料金はいくら?
送り先、荷物の種類、重さなどによって利用料金は異なります。
フィリピン宛に500gまでの書類であれば1400円で郵送することができます。
日数検索と同様に、物の種類、重さ、送り先が明確であれば日本郵便のWebページから検索することによって料金を調べることができます。
EMSでフィリピン郵送時によくある問題
物が届かない!
一番多い問題としてあるのは”物が届かない問題”です。
特にフィリピンのマニラ以外の地域や島に2〜10日で届くことは99%ありません。ものすごくスムーズにいったとしても10日以上はかかります。
1ヶ月や2ヶ月届かないということも超頻繁にあります。
物が消える!
日本では絶対にあり得ませんが、郵送した物がどこかにいってしまう問題もあります。
日本からマニラのEMSオフィスに郵送された後に各地域毎の部署に郵送物が移されるのですが、ここの段階で面倒だからと後回しにされたまま忘れ去られてしまうことが稀にあります。
半年後に従業員が気づき、郵送物が送られるなんてことも…。
追加料金?が発生する
日本でEMS利用時に支払う料金とは別途でフィリピン現地に到着して、指定住所に届けて貰うと追加料金を取られます。
地域オフィスに取りに行く場合は追加料金が発生しませんが、指定住所に届けて貰う場合は運搬費として200円程度の追加料金を支払う必要があります。
追跡サービスが使えない
EMSの特徴である追跡サービスはフィリピンのマニラまでしか使うことができません。
日本のEMSウェブサイトから確認できるのは、郵便物が日本を出発して、フィリピンのマニラに到着するまでです。
正確には、郵便物を預けた場所、中継された場所、発送された場所、到着して保管された国を確認することができます。
⬇︎筆者が実際にEMSを利用した時の画像⬇︎
フィリピン到着後の追跡情報はフィリピンEMSウェブサイトを見る必要があります。
しかし”Item send to delivery office(配送事務所に送られる)”や”Item arrived at delivery office(配送事務所に到着しました)”なんて書いてあるだけで、場所の記載は一切ありません。
※マニラ以外の地域は郵便物の場所を確認することはできません
⬇︎筆者の追跡情報(フィリピンEMS)⬇︎
筆者が直面した問題
日数遅延(2ヶ月遅れ)
筆者がダバオ(フィリピン第三都市)に滞在中、TOEICテストを受験するために、日本から参考書をEMSで郵送してもらいましたが、結局届いたのは2ヶ月後だったために全く勉強することができませんでした。
Unsuccessful delivery(配達失敗)
“Unsuccessful delivery(REASON:Insufficient/incomplete/incorrect documentation)(配達失敗:理由 不十分/不完全/不正確な文書)”という理由で1週間止まっていました。
まとめ
日数…2〜10日で届くと言われていますが、フィリピンのマニラ以外の地域には最短で10日〜2週間はかかると思っておいた方が良いでしょう。
料金…フィリピン宛に500gまでの書類であれば1400円で郵送することができますが、送り先、荷物の種類、重さなどによって利用料金は異なります。
日数や料金は日本郵便のWebページから検索することによって調べることができます
・物が届かない、消える(遅延や紛失)
・追加料金が200円程度発生する(運搬費は別途?)
・追跡サービスはマニラ以外対応していない
フィリピンのインフラが整っていないために遅延が発生してしまうのは仕方がありませんし、フィリピンの郵便局には黒い噂があったりなかったりしています。
そのためにEMSでフィリピン郵送する場合は早くて10日〜2週間、遅ければ6ヶ月届かないことを頭の中に入れて利用する必要があります。
個人的にはEMSが一番身近なサービスで利用しやすいと思っていますが、どうしても急いでフィリピンに郵送したい場合はその他の郵便サービス(FedEX、LBC、OCS等々)を利用した方が良いかもしれません。
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