フィリピン雑学情報

【考えられないフィリピン文化15選】離婚禁止?フィリピンタイム?

世界では当たり前のようにあるけど、フィリピンにだけ無い法律ってご存知ですか?

キリスト教が中心の国だからこそあり、私たち日本人には考えられないような文化などをご存知ですか?

こちらの記事では少し変わったフィリピンの文化を紹介していきます。

世界で唯一?離婚ができない国

みなさん「結婚」と「離婚」って知っていますよね?

結婚には単婚制、一夫多妻制、一妻多夫制、集団婚制、同性婚と種類はたくさんありますが、どれも特定の人と家族になるための法律上の手続きです。

そして逆に離婚は、婚姻関係を解消することです。

もちろん結婚と離婚は日本だけではなく世界中の法律にありますが、世界中で唯一”離婚が無い国”がフィリピンです。

つまり1度結婚をしたら離婚をすることができません。

そのためにフィリピン人にとって結婚はとても重要な決断で、一生を決めるものという考えを持っています。

なぜフィリピンには離婚が無いの?

フィリピンにはキリスト教信者が人口の90%を占めているというデータがあります。

そしてそんなキリスト教の教えとして「死が二人を分かつまで」という物があります。

どういう意味なのかというと「結婚はお互いの契約であり、それを破ることは死ぬまで許されない」という意味です。

実際キリスト教信者が最も多いと言われるアメリカやブラジルでは「離婚」という制度があることから、そこまで「離婚をしてはいけない」という決まりはないのですが、フィリピンだけはキリストの教えを特に重視しているようです。

離婚する場合はどうするの?

フィリピンには「離婚」という制度はありませんが、それに近いものが2つあります。

「annulment(アナルメント)」と「legal separation(リーガルセパレーション)」と言われるものです。

アナルメント

これは日本人には少し理解し難いものですが、結婚を無かったことにするというものです。

多額のお金(100万円以上)と1年以上の時間はかかりますが、結婚自体の履歴を無くすことができます。

日本人とフィリピン人が結婚して離婚したい場合などにはこれを行います。

リーガルセパレーション

夫婦どちらか一方の「DV、ギャンブル依存症、アルコール依存症、浮気、精神障害など」を理由として裁判を行うことです。

これは両者が同意とあればすぐに結婚を取り消すことができる上に、お金もかかりません。

フィリピン人はこちらを使用して離婚する場合が多いのですが、医師からの診断書などが必要なために少し難しいとも言われています。

アナルメントとは違い、結婚の履歴は残るために、正直これは「離婚」にかなり近いものです。

フィリピン人はどうするのか?

フィリピン人はこれら2つの方法を使わずに、結婚したまま別居するケース多いです。

そのために日本人は、フィリピン人彼女や彼氏が一度結婚してまだ離婚していないことを知らずに、日本で結婚手続きを行ったために重婚となってしまうケースも頻繁にあります。

中絶ができない?!

離婚に引き続き、フィリピンの文化として中絶禁止というものも存在します。

中絶を禁止している国はフィリピンだけではありませんが、フィリピンの文化は特に厳しいものと言われています。

例えレイプ被害に遭って、子供を授かった場合でも絶対に中絶をすることができません。

これもキリスト教の教えである「汝、殺すことなかれ」というものが関係しているそうです。

日本では少子高齢化が進んでいる一方で、フィリピンでは多子若齢化が進んでいると言われている理由がここにもあるのかもしれませんね。

フィリピンのイラッとくる文化

フィリピンタイム

これはフィリピンに1日でも滞在すれば知ることになるフィリピンでは当たり前のような文化です。フィリピン人はとにかくマイペースです。

・お店のレジにどれだけのお客さんが並んでいようとマイペース

・「17時にコンビニ集合ね!」=「17時に家を出発」

・「もうすぐ着くよ!」=「日本人感覚では5分以内、フィリピン人感覚では30分以内」

フィリピンタイムと言われることでも有名になっているフィリピン人のマイペースには困らされます。慣れるまではイラッとしてしまうかもしれませんね。

髪を乾かさずに出勤

ほとんどのフィリピン人は起床後、仕事前に入浴をします。

そして髪の毛の乾燥は気温が常に暑いこともあってか、自然乾燥に委ねる人が多いです。

語学学校で1時間目のクラスを受ける際には先生の髪の毛が濡れていることもよくあります。

特に害はないものの、私たち日本人からすると「髪の毛乾かしてから来いよ」と感じることもあるかもしれませんが、そーっとしておきましょう。

1000ペソはNG

フィリピンの通貨ペソの中で一番大きい1000ペソ(2000円)をお店やタクシーで使用すると結構な確率で拒否されます。

お釣りを持っていないことがほとんどです。

日本人からしたら「なんでお釣り持ってないの?」と感じるところですが、フィリピンでは日常茶飯事なのであまり気にしないように。

大きなショッピングモールなどで買い物する際には出来るだけ1000ペソを出すようにして細かいお金を集めておきましょう。

商売してるならお釣りくらい用意しろ!

仕事中にお菓子は当たり前

フィリピンでタクシーに乗ると、運転手はお客さんが乗っているのにも構わずお菓子や昼食を食べながら運転していることがあります。

「何でお菓子食べてるの?」と質問しても「何が悪いの?」という顔をされるので無駄です。何も言わずにそっとしておきましょう。

トイレットペーパーは常に持参

フィリピンのトイレにトイレットペーパーがないのは当たり前です。

貧困国ということもあってかトイレに紙を置くとすぐに持って行かれてしまうそうです。そのためにトイレには常備されておらず、常にマイペーパーを持っておく必要があります。

日本ではトイレに紙が常備されているのは当たり前なのでフィリピン滞在中は紙を持ち込み忘れてしまい、トイレの中でお尻を拭くことができずにイラッとすることもあるでしょう。

トイレの入り口で販売していることがあるので一度ズボンを上げて買いに行きましょう。

品切れは当たり前

お店のメインとなるものがよく品切れの場合があります。

・タピオカショップのタピオカが売り切れ

・ステーキレストランに行ってステーキが売り切れ

ということは日常茶飯事のようにあります。

タピオカを飲みたいから行ったのに「タピオカはもう売り切れたから、同じ値段になるけどミルクティーだけでいい?」なんて真顔で言われます。呆れますよね?

タピオカが入ってないなら安くしろ!

室内が凍りつくほど寒い

皆さんも想像する通りフィリピンは一年中暑いですが、モールや映画館は凍りつくほど寒いです。

特に映画館は寒すぎて映画鑑賞どころではありません。絶対に何か羽織るものを持っていくようにしましょう。

フィリピンの驚き食文化

お祝い事には豚一匹

フィリピンの結婚式、誕生日、その他お祝いイベントには「レチョン」というものが登場します。豚の臓器などを全て取り出して、中に野菜を詰めて丸焼きにしたものです。

見た目は少しアレですが、食べるとものすごく美味しいです。人によっては耳や顔なども食べるそうです。

仕事前にはバロット

工事現場の仕事は基本的に夜から始まりますが、仕事を始める前には必ずバロットと呼ばれるゆで卵を食べます。見た目がかなりグロテスクです。

バロット…孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵

⬇︎こんな感じで販売しています⬇︎

ケチャップがバナナ

日本人の知っているケチャップはトマトからできているので少し酸味がありますが、フィリピンのケチャップはバナナからできているので私たちの思っている以上に甘いです。

そしてトマトスパゲティもバナナケチャップを使用しているために甘い味です。

マクドナルドでハンバーガーは食べない

フィリピンのマクドナルドには”世界で唯一ライスがメニュー”にあります。

そして90%のフィリピン人はマクドナルドに行ったら「ごはんとフライドチキン」または「スパゲティとフライドチキン」を頼みます。

初めて見ると、かなり驚く光景です。

キリスト教ならではの文化

食のタブー

イスラム教の人は豚を食べることができないのは有名なので知っていると思いますが、実はキリスト教の中はイスラム教よりも厳しい宗派があることをご存知ですか?

いくつかの宗派では、ベジタリアン(菜食主義)のために以下のようなものを食べません。

・豚

・鱗の付いていない魚(えび、カニ、タコ、イカなど)

そのために食事に行く際には少し気を使わなければいけない場合もあります。

彼氏彼女は同じ宗派から

キリスト教の厳しい宗派はお付き合いする相手も同じ宗派である必要があります。

家族には内緒で、違う宗教や宗派の異性と付き合う場合もありますが結婚する際には改宗する必要があります。

仮に親にバレてしまったり、できちゃった婚となってしまう場合は家族から追い出されたり、地域から追放されたりすることも実際にあるそうです。

まとめ

フィリピンに行くと日本では考えられないような文化や光景がたくさんあり、イラッとすることもたくさんありますが、見ていて面白い文化もたくさんあります。

こういったことを受け入れることができずに怒ってしまう人が中にはいますが、フィリピンでは当たり前、日本とは違う、ということを頭の片隅に置いて旅行や留学を楽しいものにしましょう。

意外にも慣れてしまうと「日本に取り入れたらいいのにな〜」なんて感じる文化もたくさんあったりします。

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