英検

英語民間試験、高校生が点数を取りやすい検定はズバリ!

2020年から導入予定であった英語民間試験は5年後(令和6年予定)に延期されました。そんな「英語民間試験を活用した大学入試」ですが、以下のことをご存知ですか?

・対象となる英語民間試験って何がある?
・それぞれの特徴(テスト内容、配点、費用)は?
・高校生にオススメの試験は?

あまり世間には知られていない試験も対象となっているために、今回は上記3点に関して詳しく解説していきます!

対象予定の英語民間試験

共通テストとして対象予定になる英語民間試験は以下7種類です。

検定試験名ホームページ(試験日確認用)
ケンブリッジ英語検定ケンブリッジ大学英語検定機構
英検(新形式)日本英語検定協会
GTECベネッセコーポレーション
TEAP日本英語検定協会
TEAP CBT日本英語検定協会
TOEFL iBTテストEducational Testing Service
IELTS Academic(ブリティッシュ・カウンシルまたはIDP)ブリティッシュ/IDP

 

ケンブリッジ英語検定

年間回数2〜4回
会場数10地区(北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄)
費用9,720〜25,380円(種類や試験センターによる)
試験の種類・A2 Key
・A2 Key for Schools
・B1 Preliminary
・B1 Preliminary for Schools
・B2 First
・B2 First for Schools
・C1 Advanced
・C2 Proficiency
テスト結果合否
テスト内容(key,key for schools)リーディング&ライティング(70分間)、リスニング(30分間)、スピーキング(8〜10分間)
テスト内容(Preliminary,Preliminary for Schools)リーディング&ライティング(90分間)、リスニング(30分間)、スピーキング(10〜12分間)
テスト内容(First,First for Schools)リーディング(75分間)、ライティング(80分間)、リスニング(40分間)、スピーキング(約14分間)
テスト内容(Advanced,Proficiency)リーディング(90分間)、ライティング90分間)、リスニング(30分間)、スピーキング(15分間)

 

ケンブリッジ英語検定は世界で最も有名な英語試験の一つです。ケンブリッジと聞いて思い浮かぶのはイギリスですが、カナダやオーストラリアでもとても有名で、所持していれば英語能力が認められる資格です。

特に海外の大学入学時にはこのケンブリッジ英語検定の上級レベル(Advanced)は必要となってきます。

そんなケンブリッジ英語検定では、英語の基礎知識だけではなく、実際に英語を使いこなす能力を持っているか否かを測定することができます。

試験内容は日常会話で使用する英語(新聞記事、小説、ニュース)に関連する問題が出題されます。

開催場所が他の試験よりも少ないところが欠点で、テスト結果はTOEICのように点数ではなく合否として発表されます。

英検(新形式)

年間回数2回
会場数(CBT)15都道府県(北海道・宮城県・石川県・千葉県・東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・広島県・福岡県・香川県・沖縄県)
会場数(S-CBT)全国186エリア、約260会場
会場数(S-Interview)全国約400会場
費用5,800〜9,500円(級によって異なる)
試験の種類・英検CBT
・英検S-CBT
・英検S-Interview
テスト結果合否
テスト内容(CBT)CBTは4技能全てをコンピュータで受験
一次試験:リーディング、ライティング、リスニング
二次試験:スピーキング
テスト内容(S-CBT)S-CBTは試験問題が全てコンピュータに表示されますが、紙の解答用紙に記入
一次試験:リーディング、ライティング、リスニング
二次試験:スピーキング
テスト内容(S-Interview)点字やテロップ、筆談等など様々な形(合理的配慮の必要な受験者限定)
一次試験:リーディング、ライティング、リスニング
二次試験:スピーキング

 

日本人からは圧倒的知名度のある「英検」は”従来型”と”新形式(CBT,S-CBT,S-Interview)”がありますが、共通テストで使用することのできる試験は”新形式”のみです。

難易度や出題形式はどちらも同じですが、新形式ではコンピュータを使用して試験を受けることになります。

CBT…コンピュータ、キーボード、マウスを使用して受験

S-CBT…コンピュータで問題を確認し、紙の解答用紙に答えを記入

S-Interview…合理的配慮が必要な障害のある受験者限定

英検(新形式)はこれらの3種類に分けられ、障害を持つ方にも配慮の行き届いた試験となっています。

GTEC

年間回数年3回(1人2回まで)
会場数47都道府県
費用(GTEC)5,040円(団体申込)
費用(GTEC CBT)9,720円(個人申込)
試験の種類中学・高校生向けGTEC
・Core(中2〜中3)
・Basic(中3〜高2)
・Advanced(高1〜高3)
・CBT(高2後半〜高3)
テスト結果取得点数制
・840点満点(Core)
・1080点満点(Basic)
・1280点満点(Advanced)
・1400点満点(CBT)
テスト内容(Core)紙の解答用紙に記入
リーディング&リスニング(マーク式)
ライティング(記述式)
スピーキング(タブレット)
テスト内容(Basic)紙の解答用紙に記入
リーディング&リスニング(マーク式)
ライティング(記述式)
スピーキング(タブレット)
テスト内容(Advanced)紙の解答用紙に記入
リーディング&リスニング(マーク式)
ライティング(記述式)
スピーキング(タブレット)
テスト内容(CBT)コンピュータ入力
リーディング&リスニング
ライティング
スピーキング

 

2017年度において中学・高校生の受験者数はNo.1実績のある検定「GTEC(Global Test of English Communication)」は多くの大学・短大の一般推薦やAO入試で活用されています。

「GTEC」の特徴は3つの大きなグループに分けられていることです。

GTEC Junior…小学5〜中学1年生向き
GTEC…中学2〜高校3年生向き
GTEC(大学生、社会人向け)…大学〜社会人向き

年齢によって知識量や単語量は変わってくるので、年齢による基礎知識に合わせて検定を選択することができます。

TEAP/TEAP CBT

年間回数年3回
会場数26都道府県(2020年予定)
費用(TEAP)15,000円
費用(TEAP CBT)15,000円
試験の種類TEAP(4技能パターン)
TEAP CBT(4技能パターン)
テスト結果(TEAP)取得点数制
・各技能100点満点/合計400点満点
テスト結果(TEAP CBT)取得点数制
・各技能200点満点/合計800点満点
テスト内容(TEAP)紙の解答用紙に記入
リーディング(70分60問)
リスニング(約50分50問)
スピーキング(約10分4問)
ライティング(70分2問)
テスト内容(TEAP CBT)コンピュータ入力
リーディング(80分50問)
リスニング(約40分36問)
スピーキング(約30分8問)
ライティング(50分5問)

 

「TEAP/TEAP CBT」は高校3年生を対象として、大学受験向けに作成されている検定試験です。

他の検定はほとんどが日常会話やビジネスなどの状況を想定して作られていますが、「TEAP」は大学教育で遭遇する場面を想定した内容となっています。

※「TEAP」と「TEAP CBT」は紙の解答用紙かコンピュータ入力かの違いだけではなく、テスト内容、配分、難易度も違います。志望校の基準に合わせて選択することをオススメします。

TOEFL iBTテスト

年間回数年40〜45回(3日間の間隔を開ける必要あり)
会場数47都道府県
費用US$235(テスト7日前まで)
US$275(テスト4日前まで)
US$60(テスト日orテスト会場を変更)
テスト結果取得点数制
・各技能30点満点/合計120点満点
テスト内容コンピュータ入力
リーディング(54〜72分、30〜40問)
リスニング(41〜57分、28〜39問)
休憩時間(10分)
スピーキング(17分)
ライティング(50分2問)

 

英語民間試験の中ではかなり頻繁に実施されている試験である「TOEFL」は、卒業前に受験することをオススメしている高校もたくさんあります。

かなり頻繁に行われていますが、立て続けに受験することは出来ず、3日間の日付を空ける必要があります。

そんな「TOEFL」は海外の大学入学するための条件にも当てはまる場合がよくあるので、共通テストのためだけではなく実戦で使える英語能力を養うためにも良い試験だと言えます。

IELTS Academic

年間回数年間最大48回(ほぼ毎週)
会場数全国16年
費用25,380円
テスト結果取得点数制
・各技能1.0〜9.0満点、合計点数1.0〜9.0
テスト内容(コンピュータ受験)リスニング(30分)
リーディング(60分)
ライティング(60分)
スピーキング(11〜14分)
テスト内容(紙の解答用紙受験)ライティング(60分)
リーディング(60分)
スピーキング(11〜14分)
リスニング(40分)

 

世界では最も権威がある英語試験であり、最も有名な英語試験が「IELTS」です。

アメリカ、カナダ、イギリスの大学へ外国人が入学する際には英語能力の判断として「IELTS」が使用されます。

そして「IELTS」は日本で最も頻繁に実施されている試験としても有名です。

そんな「IELTS」は英語民間試験の中でも最も難しいと言われています。というのも英語能力のみだけでは高得点を取ることができず、社会経験やビジネス経験なども重要となってくる試験です。

※IELTSには”アカデミック”と”ジェネラル トレーニング”があり、”アカデミック”のみ対象となっています

高校生にオススメの試験はどれ?

まずは、CEFRの確認

上記で紹介した7つの英語民間試験の点数は基準が異なるために、語学力の世界基準「CRFR(セファール)」で表すことができます。

そしてこの「CEFR」は各大学によって求めるレベルが異なり、活用方法も異なります。

どの試験を受験しようか選択する前に、まずは自分の志望大学が求めるCEFR(セファール)の確認をしてください。それに合わせて民間試験を受験する必要があります。

画像出典:文部科学省

英語民間試験の活用方法

大学によって共通テスト(民間試験)の活用方法が異なり、例えば以下のようなものが挙げられます。

・出願条件として活用
・点数化して加点
・出願条件および点数化して加点
・外国語(英語)テストを免除(満点として見なされる)

”出願条件”として活用する大学の場合は、大学が指定する「CEFR以上」を取得することによって出願条件を満たしたと見なされます。この場合はあまり高みを目指さず、指定CEFRのギリギリを狙ったほうが良いかもしれません(A2が条件の場合は”GTEC Basic”、B2が条件の場合は”英検準一級”など)

”点数化して加点”として活用する大学の場合は、できるだけ上のCEFRを取得することによって加点は大きくなります。そういった場合は高いCEFRを取得することのできる民間試験(ケンブリッジやIELTS)を受験する必要が出てきます。

高校生受験生にオススメの試験

どの試験が簡単に点数を取ることができるというのは残念ながらありません。

個人的に、高校生受験生にオススメできる試験は以下の三つです。

・英検(新形式)
・ケンブリッジ英語検定
・IELTS

英検

中学や高校でも耳にすることがあったり、英語の受験でも触れることがあるために、他6種類の民間試験に比べて、受験生にとっては馴染み深い試験だと言えます。少しでも問題に触れたことがあれば、問題形式や解答用紙の形式などを知っているために、無駄な緊張などが無くなって受験生にとっては受けやすいはずです。

ケンブリッジ英語検定

この試験は8つのレベルがあり、自分の目指すCEFRに合わせた難易度の試験を受験することが出来ます。

試験内容も日常で使われるような内容が多く出題されるために、受験生にとっては馴染みのある問題が多く出題されるはずです。

IELTS Academic

世界で一番有名で、権威のある試験です。これを学ぶことによって大学入試での活用のみならず、世界で使える英語を身に付けることができます。

かなり難易度の高い試験ですが、避けては通れない英語勉強なので、「IELTS」を勉強して置いて間違いはありません。

まとめ

令和6年実施予定、対象となる英語民間試験7種類

・ケンブリッジ英語検定
・英検(新形式)
・GTEC
・TEAP
・TEAP CBT
・TOEFL iBTテスト
・IELTS Academicテスト(ブリティッシュ・カウンシルまたはIDP)

高校生にオススメの試験は?

・英検(新形式)
・GTEC
・IELTS Academic

今回は、令和6年から「大学入試の出願条件、加点、外国語テスト免除」などの参考資料として使用される予定の”英語民間試験制度の導入”について詳しく説明してきました。

2019年11月1日には延期発表(5年後予定)された制度のために、ここ数年の受験生はあまり気にする必要はありませんが、4年後以降に大学受験を控えている方は”受験生や高校生にオススメの試験”を参考にしてもらって、少しづつ勉強してみてください。

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