毎年12月の恒例イベントである「クリスマス」ですが、実は世界中で日本だけが違った過ごし方をしています。
日本では”クリスマス=恋人と過ごす日”というイメージが強いですが、
フィリピンでは基本的に”クリスマス=家族で過ごす日”という印象があります。
その一方で、フィリピンの中でも宗教によってクリスマスの過ごし方が異なることもあります。
基本的に「クリスマス」はキリスト教に関係する日ですが、キリスト教の中でも「クリスマス」を祝わない宗派があったり、イスラム教には全く関係のない日だったりします。
今回はそんなフィリピンのクリスマス事情、過ごし方を紹介していきます!
そもそもクリスマスって何の日?
「クリスマス」が何の日なのか知っている日本人はほとんどいませんが、実は「クリスマス」はキリスト教が崇拝するイエス・キリストの誕生をお祝いする日です(誕生日ではない)。
決して、日本のようにカップルで過ごす日ではありません。
⬇︎フィリピンでは90日前からクリスマスの装飾が開始されます⬇︎
宗教によって違うクリスマスの過ごし方
カトリック
カトリック…キリスト教にある宗派で、フィリピン国民の約50%の信者を有する宗派
カトリックに所属するキリスト信者は「クリスマス」を”イエス・キリストの誕生をお祝いする日”と信じており、クリスマスイヴ(12月24日)には各教会で行われるミサと呼ばれる礼拝に半ば強制のように出席します。
”ミサ(礼拝)”では1〜2時間に渡り、聖書の朗読、お祈り、「平和の賛歌」の合唱などが行われます。
「クリスマス(12月25日)」は国全体で祝日となっているために、家族でゆっくりと過ごすのが一般的です。日本とは違って恋人と過ごす人は極めて少なく、カトリックに所属するほとんどのフィリピン人は家族で過ごします。
プロテスタント
プロテスタント…キリスト教にある宗派で、フィリピン国民の約35%の信者を有する宗派
クリスマスイヴとクリスマスの過ごし方は”カトリック”と同様ですが、カトリックはミサへの出席や家族で過ごすことがほぼ強制なのに対して、プロテスタントに所属している人は自由な感じです。
教会で行われるミサに出席する人はカトリックに比べて少なく、クリスマス当日は外へ出かける人も多くいます。
イグレシア・エホバの証人
イグレシア・エホバの証人…キリスト教の新宗派で、フィリピン国民の約10%の信者を有する宗派
キリスト教の新宗派であるイグレシア及びエホバの証人に属するフィリピン人は、”クリスマス=イエス・キリストの誕生をお祝いする日”という教えを信じていないために、クリスマスイヴ及びクリスマスは特に特別な日ではないと認識しています。
クリスマスは祝日となっていますが、カトリックやプロテスタントなどのように教会や家族で過ごす必要はなく、ごく普通の休日を過ごします。
イスラム教徒
イスラム教徒…フィリピン国民の約5%の信者を有する宗教
イスラム信者にとっては全く関係のない祝日である「クリスマス」は、ごく普通の休日を過ごします。
外に出かければ街全体がクリスマス仕様になっていますが、全く気にせずに普通の休日を過ごすそうです。
⬇︎イスラム教の友達にクリスマスの過ごし方について聞いてみました⬇︎
まとめ
キリスト信者(カトリック)…12月24日のミサ(礼拝)にほぼ強制的に参加し、25日は家族で過ごす
キリスト信者(プロテスタント)…カトリックと同様だが、強制ではない
キリスト信者(イグレシア・エホバの証人)…クリスマスは関係なく、普通の休日として過ごす
イスラム信者…クリスマスは関係なく、普通の休日として過ごす
キリスト教では基本的に「クリスマス=イエス・キリストの誕生を祝う日」とされているために、約85%のフィリピン人は「クリスマスイヴ」になると教会で行われるミサ(礼拝)に参加し、「クリスマス」は家族で過ごします。
しかし、今回例にあげた”イグレシア”や”エホバの証人”といったキリスト教の宗派は「クリスマス」という物を信じていないために、普通の休日として過ごします。
また、イスラム信者にとってもキリスト教のイベントである「クリスマス」は全く関係がないために、ごく普通の休日を過ごします。
英検対策をオンラインで出来るのはココだけ。
・最短で英検1〜5級が欲しい方
・「英単語、熟語、文法、英作文、面接、スピーキング」に対応
・二次試験対策も実践問題を使って本格レッスン