安いと言われるフィリピン留学の費用ですが、実際はどれくらいかかるのでしょうか。
実際に僕はフィリピン語学学校の職員として日本の留学エージェントさん、フィリピン留学を検討している生徒さん宛てに見積書や請求書の発行、送信を行なっていました。
こういった経験から今回はフィリピン留学の必要費用について紹介していきます。
参考までに筆者のフィリピン留学関連歴
フィリピン留学(約9ヶ月)
フィリピン語学学校にて日本人スタッフとして勤務(約6ヶ月)
フィリピン留学費用っていくら?
1週間 | 11万円〜16万円 |
1ヶ月(4週間) | 19万円〜24万円 |
3ヶ月(12週間) | 45万円〜50万円 |
6ヶ月(24週間) | 85万円〜90万円 |
※私が実際に通っていた2校(セブ島、ダバオ)の価格を参考にしています
※2019/7/12のレートを使用(USD→円、PHP→円)
※上記費用に授業料、宿泊費、食費など含まれています
上の表を見て頂ければわかる通り、短期留学(1週間〜3週間)の費用は高いです。
全ての学校で短期留学費用を少し高めしている上に、飛行機代、初期経費もかかるために割高となってしまいます。
1〜2ヶ月留学は費用が安い
一番お得な留学期間は1ヶ月〜2ヶ月です。
皆さんも知っているご存知の通り、日本のパスポートは世界最強と言われています。
日本のパスポートのおかげで、日本人はフィリピンに渡航した際に30日間の観光ビザが無料で発行されます。
後ほど説明しますが、
30日以上滞在する場合はビザの延長費(1回)
8週間(56日)以上滞在する場合はICR-Iカード発行費(約7000円)などがかかってきます。
そのためにIカード発行費用を払わなくても良い1〜2ヶ月間留学が安い期間と言えます。
※以下、1つ1つの費用について細かく説明するため長文になります。
興味のない方は飛ばしてまとめまで行ってください。
フィリピン留学費用一覧
1週間〜4週間留学の費用
前払い費用
基本料(授業料、宿泊費、食費) (1週間〜4週間) | 4万5千円〜16万円 |
入学、登録費 | 1万円〜1万5千円 |
空港送迎代金 | 約2000円 |
基本料
フィリピン語学学校のウェブサイトには、このような料金表が必ずあります。
⬆︎クリックで拡大⬆︎
この費用が基本料というもので、これには授業料、宿泊費、食費が含まれています。
入学費、登録費
ほとんどの語学学校では入学する際に入学費、登録費というものがかかります。
学校によっては、基本料に含まれているところもあります。
※2回目以降は免除される
空港送迎料金
ピックアップフィーと言われるもので、空港到着時に迎えに来てもらい学校まで送迎してもらうための料金です。
学校によっては無料で提供しているところもあったり、
到着時に迎えに来てもらい、学校を去る際はタクシーを使用して自力で空港に向かうところもあったり、
送りと迎えの送迎がついていたり。
現地払い費用
SSP(Special Study Permit) | 6500ペソ(約13000円) |
デポジット(宿泊保証金) | 1000ペソ(約2000円) |
光熱費(1週間) | 250〜500ペソ(約500〜1000円) |
教科書代 | 1000〜2500ペソ(約2000〜5000円) |
教材費(1週間) | 100ペソ |
SSP(Special Study Permit)
日本では就学許可証と言われるもので、フィリピンで1日でも勉強をする際は必要となってくるものです。
つまり観光ビザで勉強をするために必要な資格で、仮に取っていない生徒が学校に在学しているところが見つかってしまった場合は、学校に何らかの処罰が与えられます。
SSPの有効期限は6ヶ月(24週間)
語学学校を転校する場合、フィリピンを出国する場合に失効となります。
デポジット(宿泊保証金)
ホテル宿泊時に請求されるものと同じで、何かを壊した、紛失した場合にこのデポジットから引かれます。
ほとんどの語学学校では1000ペソのデポジットを請求しています。
光熱費(電気、水道)
フィリピンでは電気、水道が高いために別途で請求する語学学校がほとんどです。
固定額請求する語学学校もあれば、
利用額を毎月、毎週請求するところもあります。
一人部屋だと高く、複数人部屋だと安いです。
教科書代
ほとんどの語学学校では原本をコピーして作成した教科書を使用しています。
著作権は大丈夫なのかな?なんて思いますけど、フィリピンでは関係のないようですね。
教科書の種類やページ数にもよりますが700円〜1500円程度です。
⬇︎裏情報⬇︎
学校職員だった頃に教科書のコピー料金を確認したところ、コピー料金と販売価格はほとんど同じでした。
僕はてっきり、コピーなんて安いのに生徒から多額を請求してるな〜なんて思っていました。
教材費
これは学校によりますが、授業で使用するコピー用紙等のために1週間200円程度徴収するところもあります。
⬇︎裏情報⬇︎
フィリピンのコピー用紙は日本と比べて1.5倍くらいの値段します
渡航費用
飛行機代 | 4〜7万円 |
海外保険料(任意) | 1〜2万円 |
お小遣い | 0〜?円 |
飛行機代
航空会社や購入時期にもよりますが、4〜7万円で購入することができます。
最近ではLCC(格安航空)なども充実していて、安く購入することができます。
代表的なもので、
・セブパシフィック
・バニラエアー
・ジェットスター
といった航空会社があり、たまにセールをやっているので破格で購入できることもあります。
プロモーションセールに関しての記事も過去に書いています。
海外保険料
海外保険料は月1〜2万円くらいかかります。
保険を掛けずに渡航することも可能ですが、大きな病気になってしまった場合は高額請求される可能性もあります。
風邪程度であれば診察料と薬代は2000円くらいです。
ちなみに僕はクレジットカードに海外保険がついていたので、保険には加入していませんでした。クレジットカードを持っている場合は確認してみてください。
お小遣い
お小遣いは人によってバラバラです。
僕のルームメイトには月500円しか使わない人もいれば、
毎日外食、飲酒等をするために月5万円使うルームメイトもいました。
フィリピンの物価は安い上に、学校では食事が毎食出るのであまり必要はありません。
2ヶ月以上留学の費用
31日、8週間以上、24週間以上滞在する場合はそれぞれ追加で違った書類を申請をしなければいけないために費用も高くなります。
上記でも少し説明したように、フィリピンに30日以上滞在する場合はVISAの延長をする必要があります。
以下の表がVISA延長費用です。
※最初の30日は無料で31日目から1回目のVISA延長が始まる
延長回数(滞在日数) | 金額 | 合計金額 |
1回延長(59日滞在) | 3030ペソ(約6000円) | 3030ペソ |
2回延長(89日滞在) | 4300ペソ(約8600円) | 7330ペソ |
3回延長(119日滞在) | 2330ペソ(約4600円) | 9660ペソ |
4回延長(149日滞在) | 2330ペソ(約4600円) | 11990ペソ |
5回延長(179日滞在) | 2330ペソ(約4600円) | 14320ペソ |
6回延長(209日滞在) | 3440ペソ(約7000円) | 17760ペソ |
語学学校によって違いますが、ビザ取得代行料金がかかるところもあります。
僕の勤めていた学校では毎回600ペソ(1200円)をVISA延長費用に重ねて取っていました。
8週間以上滞在する場合
ARC-I card | 3500ペソ(7000円) |
日本語では外国人登録証と言われているもので、59日以上滞在する場合はこのカード取得が義務付けられています。
6ヶ月(24週間)以上滞在する場合
ECC(Emigration Clearance Certificate) | 500〜1000ペソ |
日本語では出国許可証と言われるもので、
6ヶ月以上フィリピンに滞在していて、出国する場合はこのECCというものを申請しなければなりません。
フィリピンに滞在中に犯罪等をしていないかを確認するものです。
フィリピン留学費用まとめ
語学学校で勤務をしている時には5週間留学、9週間留学を選択する生徒さんがたくさんいました。
5週間留学の場合は、1週間長く滞在するためにビザ延長費6000〜7000円を追加支払い
9週間留学の場合は、1週間長く滞在するためにビザ延長費8600〜9500円とARC-Iカード発行費7000円の合計1万6000円を追加支払い
しないといけないことをよく考えてから選択してください。
もちろん止めるつもりはありませんが、出会った生徒さんの中には1週間短くしておけばよかったと後悔していた方もいたので今回ここで紹介しました。
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